私は文藝春秋「オール讀物」に、井伊直政についての小説を連載するにあたり、主だった文献のほとんどを、『井伊軍志』を資料として活用させていただき、また甲冑、戦法などについての古文書で、おおいに啓発されるところがありました。おかげで作品をなんとか陰影多いものに仕あげられたかと、思っております。ここに感謝の意を表します。井伊達夫氏(井伊美術館館長)とは、このたびの御縁により、幾度かお目にかかり、対談するうち、武士の風格をそなえておられるのを知りました。なぜか気が合うように思います。私の先祖も三河武士であったので、どこかさわやかな氏の物腰にひかれるのかも知れません。今後のいっそうの御活躍を祈っております。
「越の老函人」第八回北日本文学賞受賞作(井上靖選) | 北日本新聞 昭和49年1月1日 |
私の余暇活用記 第一回余暇文化振興会公募論文第一位受賞作 | 『余暇サロン』別冊 昭和50年1月 |
『彦根藩公用方秘録』<シルバーマスターコンテスト第一位金賞受賞作> | 彦根藩史料研究普及会 昭和50年6月 |
「異聞勝川の鎧」サンデー毎日新人賞最終候補作 (選者:柴田錬三郎、川口松太郎、村上元三) |
『小説サンデー毎日』昭和50年7月 |
「本懐の行方」サンデー毎日新人賞最終候補作(「断絶の本懐」改題) ( 〃 ) |
『小説サンデー毎日』昭和51年7月 |
「妖怪」サンデー毎日新人賞最終候補作( 〃 ) | 『小説サンデー毎日』昭和52年7月 |
「宮王守」グラフィック茶道小説新人賞受賞作(多岐川恭選) | グラフィック茶道』昭和52年9月 |
名物刀剣における伝承の発掘と考察 典厩割国宗の場合 (第一回本間薫山刀剣学術奨励基金による研究論文入賞作) |
『研究紀要』平成5年11月 |
名物丈木攷(じょうぎこう) (第二回本間薫山刀剣学術奨励基金による研究論文入賞作) |
『研究紀要』平成10年10月 |