12月9日、茗渓学園中学(茨城県つくば市)三年七名の生徒さんがテーマ研修のため来館しました。特別展の会期は既に終了していましたが、自ら望んで来た生徒さん達の為に館長が特別懇談。テーマ学習の課題は「日本刀について」でしたが、例によって拘わらない融通無碍の話は実戦剣技と現代剣道とのちがい、戦場の実際、甲冑の有効性など多般に及び、質疑応答を交えての約1時間、皆さん大変満足気でした。館長曰く「あのような優秀な若者を前にしていると、日本の将来(さき)にも希望がある。嬉しいね。」
茗渓学園中学三年有志のみなさん
★茗渓学園中学のみなさんの特別研修
撮影が終了したあと、館長とビビる大木さんとの歴史噺が発展。大木さんが吉田松陰の行蔵に私淑しているというところから、本年1月新発見でニュースとなった松陰の自筆辞世のプライベート特別展覧会となりました。これには大木さんも大昂奮。同席のスタッフの人々も大よろこび。本番そっちのけの盛り上がりで、外で待機して大木さんたちの帰りを待っていたカメラ関係の人々のことを一同すっかり忘れていたという「すんませんハプニング」も発生するという始末でした。
井伊直虎自画自書と伝える四神旗。直虎本営の帷幄に奉置されたもの。
(写真画像は番組予告及び本放送から)
★井伊館長による特別講演開催
4月5日、福井市立郷土歴史博物館講堂において館長の講演会が行われました。これは同館で開催中の春季特別展 「合戦」展の記念催事のひとつとして開催されたもので、甲冑刀剣話はもとより一般には知られていない歴史の裏話など幅広い、そして濃い内容の2時間弱となりました。
タイトルの「剣と鎧と歴史と」は館長の著書のひとつに因んだものですが、同名のタイトルでも中味は臨機応変、千差万別。この日も所定の時間を大分上まわり話題は不尽という感じでしたが、終りに皆さんの質問にお答えして「御縁再見」となりました。御参集下さった多数の人々、少年から年輩の方まで皆さん本格派の歴史愛好家の方々で楽しく話ができました。
御静聴ありがとうございました。
(福井市立郷土歴史博物館の人々にはまことに親切な御応接をいただきました。館長の西村英之氏、特別展担当の角鹿尚計氏、田中伸卓氏、藤原千穂氏、そして庶務の村田育子氏、お名前は記しませんがその他関係者の方々―あつく御礼申し上げます)
(上)古い仁丹広告のある京都町名案内版を示し、そのはじまりが京都所司代間部詮勝の発企にあることを説明する館長
追記
11月19日 鯖江市「まなべの館」の講演担当の方からのお手紙の一部を紹介します。
…井伊直弼を取り巻く長野・宇津木のお話、「桜田門外の変」でのエピソード、幕末における武家所有甲冑のエピソード等、館長ならではの講演内容に、参加者たちも聞き入っていました。
「また、来ていただきたい」と何人もの方がリクエストしてお帰りになりました。また、機会がありましたら、ぜひご講演をお願いいたします。
このような反響と御連絡は講演者本人にとって大変有難いものでしょう。彦根の昔話、特に武士の逸話については、直弼や主膳はもちろん幕末、維新生き残りの侍たちの咳唾に直接接した縁者の方々からの実話ですから、今や最も彦根史話に詳しい故老となった館長にとっても、元気なうちに出来るだけ広く多数の人々に知っておいてもらいたいという義務感があるようです。甲冑武具における故実や実話も同様、出来るだけ「虚」と「実」を検分し覚知してゆきたいとの事です。
(2014.11.16)
★講演会報告
「井伊直弼の虚と実-史的雑話として-」
井伊直虎特集
★鯖江市まなべの館に協力
(上)同級生の方々を中心に
(左)こむつかしい教条歴史をヌキにした終始談笑の歴史活話に一座一体。トシは多少とっていても皆さんアタマは柔らかく若い!