(平成19年刊)
日本甲冑武具研究保存会会長 藤本鞍斎氏による書評はこちらからご覧下さい。
  井伊 達夫 著
「赤備え-武田と井伊と真田と-」
京都の宮帯出版社から、井伊達夫著 『赤備え‐武田と井伊と真田と‐』が出版されました。自著『井伊軍志‐井伊直政と赤甲軍団‐』『井伊家歴代甲冑と創業軍史』の重要部を引載、さらに現在入手困難となった赤備え関係の旧著書類を再録し大幅に加筆改訂、また新発見・未発表の赤具足が満載の充実した一冊です。他に付録として「稀代の軍師・岡本半介」が書下ろされた、赤備えの決定版。

(平成元年刊・限定1000部)
*表紙原画-大坂夏ノ陣図屏風(彦根城博物館蔵)
<序文>村上 直氏(法政大学教授・文学博士)
<扉>作家 故・司馬遼太郎氏
<カバー見返し>作家 津本陽氏
 「井伊軍志」-井伊直政と赤甲軍団-

     



執筆著書紹介
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(平成9年刊・限定350部)
 井伊 達夫 著
推薦の言葉(抄)

大阪城天守閣館長(平成元年当時) 渡辺 武氏

●『彦根市史』の井伊直政所用具足に関する解説や彦根市文化財指定説明等に見られる重要な誤りについて痛烈な批判を行うと共に説得力のある新たな所説を展開。
●井伊家歴代具足35領(含非藩主)について…詳細なデーターを取るとともに、厳しい歴史考証を行い、さらにしばしば関連史料、文献等を採用しつつ独自の考察を加える。
●歴史用語を駆使して書かれた説明内容は他の方法では代え難い正確さと鮮明さを持っている。甲冑研究が基礎から地道に積み重ねられた本格的なものであることがよく分かる。
「井伊家歴代甲冑と創業軍史」       
 井伊 達夫 著
(平成11年刊・限定300部)
 井伊 達夫 編著 
井伊達夫甲刀史論集
    「剣と鎧と歴史と」                  
  既成作家がいまだ取り上げたことのない甲冑師をテーマにした歴史小説(井上靖選北日本文学賞受賞)をはじめ、数次にわたる本間薫山刀剣学奨励基金論文の受賞作等、著者三十数年にわたる、専門研究誌、歴史関係誌への発表作品(単行本・放送作品等を除く)を総集成!
書名同題の随筆的半自叙伝を書き下し挿入

(平成20年刊)
*元日本美術刀剣保存協会常務理事 田野辺道宏氏による書評はこちらからご覧下さい。
*元奈良県立美術館館長 宮崎隆旨氏による書評はこちらからご覧下さい。
当代一流の歴史作家と甲冑武具考証鑑定の
第一人者が火花を散らすホンモノ対談
◇井伊直政〜激しい気性〜◇兵法と剣の極意◇達人の系譜◇山岡鉄舟の剣術◇龍馬暗殺の真実◇映画と時代考証◇三島由紀夫と刀◇道場剣術と実戦◇試し斬りと薬◇変わり兜◇接戦・組討・乱戦◇黒備え◇商才が出世を左右する◇本能寺の変の謎◇桜田門外の変
津本 陽 × 井伊 達夫 対談集
『史眼』-縦横無尽対談集-
特別価格
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関連書籍

浩瀚な『井伊軍志』を底本に、井伊直政の生涯をコンパクトに小説化した品です。表紙の直政の鎧姿は当館の直政所用の具足をもとに描かれたものです。
      (平成19年 文藝春秋社刊)

(平成18年刊)
井伊達夫蒐古展覧
「歴 程 集」
*元奈良県立美術館館長:宮崎隆旨氏による書評はこちらからご覧下さい。
*中村甲刀修史館(現井伊美術館)開館時に寄せられた田野邉 道宏氏(元日本美術刀剣保存協会常務理事・刀剣博物館副館長・上席専門研究員)、宮崎 隆旨氏(奈良県立美術館 前館長)の序文に、今回新たに長谷川 孝徳氏北陸大学教授、元石川県立歴史博物館学芸専門員)、井伊 岳夫氏(彦根市教育委員会市史編さん室・旧彦根藩井伊家第十八代・現彦根城博物館館長)、母利美和氏(京都女子大学助教授・元彦根城博物館学芸員)の特別随筆原稿及び写真類、また井伊美術館の特別展目録集成等を加え、『歴程集』として刊行されました。
表紙の色は、井伊家のカラーポリシーともいうべき「赤備え」に由来しています。

*各氏のコレクション随想の一部をご紹介します。こちらから御覧下さい。

     井伊 達夫 編著

『井伊軍志』と井伊直政についての作家・津本陽氏のことば

 
井伊(旧姓中村)達夫氏よりその著書『井伊軍志』という大冊をご恵贈いただいたのは、平成元年のことで、十八年前になる。
 井伊直政の生涯について、その実態をあきらかにするために、多数の資料により、独得の迫力に満ちた史伝がまとめあげられた。
 私はかねてから、家康の臣僚のうちでもっとも勇猛果敢であった直政が、幼少の頃から敵に命を狙われ、危難を逃れるため諸方に流転した、特異な経歴の持主で、その間に彼の勁烈(けいれつ)な性格がつちかわれたのであろうと推測していた。
 その事情を、井伊氏が本書で実に詳細に指摘されているので、たいへん興味ふかく読んだ。
 家康麾下の武将として異例の抜擢をうけ、野戦に際しては恐怖を知らない軍神のような奮闘をつづけ、徳川軍団の中核となるまでの事情が、本書によってあきらかにされた。
 武田家旧家臣団の精鋭を用い、破竹のいきおいで戦功をかさね、出世街道をまっしぐらにつき進む直政には、二つの顔がある。ひとつはきわめて思慮深く、家康を感心させるほどの将器としての、スケールの大きさである。
 いまひとつは、気にさわった部下をたちまち手討ちにする、血に狂ったようなふるまいである。
 子息直孝の母の存在が邪魔になると消してしまう冷酷さは、浮沈のはげしかった不幸な少年期に、身についたものか。
 関ヶ原合戦では女婿松平忠吉とともに、伊勢街道へ逃走する島津維新を追い、伏兵に鉄砲で撃たれ、その疵がもとではやばやと世を去った。
 本書には、直政のさまざまの陰影をえがきつつ、たぐいまれな資質の武将の生涯が、大きな像をむすぶまで書きこまれた。傑作である。
 
                         【津本陽氏著 『獅子の系譜』(文藝春秋社刊) 前書きより】
                                                       平成19年10月

各氏賛言
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本書は滋賀県の季刊文化誌「湖国と文化」に昭和53年から1回50枚程度で10年程連載したものに加筆して1本にまとめたものです。ところが、連載中に某作家によって盗作され、私が出版する前に某は本書から多くを盗って先に単行本にしてしまいました。私が知ったのは本書発刊のあとでした。盗作者が全面的に反省と盗作本の絶版を約束したので、名前は出しませんが、あるいは某の本がどこかに残っていて、これを読んだ人が同文の表現などを井伊軍志にみつけ逆に私が某から盗作しているのではないかと思われても困りますので、一寸書きそえておきます。尚、井伊直政の詳しい伝記は今のところ本書のみですので、上記某の他にも無断で盗引用している者もいる由です。喜ぶべきか、哀しむべきか当惑の最中です。

(本書の奥書上部には時期が少し遅れていますが、平成5年5月記として上記の旨書き添え貼付しております。少部数の限定本で価格が一般的でない書物は世間に出ている数が少ないので盗用されても分かりにくい不利な面があります。)